年としとともに，だんだんお互たがいへの愛あい情じょうを表ひょう現げんしなくなる夫ふう婦ふがいます。もし，そうなっているなら，どうすればいいでしょうか。

•  知しっておきたいこと

•  何なにができるか

 愛あい情じょうは結けっ婚こんの絆きずなに欠かかせないもの。強つよく健けん康こうな体からだを保たもつためには，規き則そく正ただしい食しょく事じや水すい分ぶん補ほ給きゅうが欠かかせません。同おなじように，結けっ婚こんの絆きずなを強つよめ育はぐくむためには，いつも愛あい情じょうを示しめすことが不ふ可か欠けつです。結けっ婚こんしてからどれほど経たっているとしても，深ふかく愛あいし気きにかけているということを繰くり返かえし表ひょう現げんしてもらう必ひつ要ようがあります。

 本ほん当とうの愛あいは自じ己こ中ちゅう心しん的てきではない。本ほん当とうの愛あいは相あい手ての幸しあわせを優ゆう先せんします。ですから，気きが向むいたときに愛あい情じょうを表ひょう現げんするというよりは，相あい手てが必ひつ要ようとしているときを察さっし愛あい情じょうを表ひょう現げんするようにします。

 一いっ般ぱん的てきに，妻つまのほうがより愛あい情じょうを表ひょう現げんしてほしいと思おもっている。夫おっとはきっと妻つまを深ふかく愛あいしていることでしょう。しかし，もし夫おっとが一いち日にちの始はじまりと終おわり，または性せい関かん係けいの前まえにしか愛あい情じょうを表ひょう現げんしないとしたら，妻つまは夫おっとが本ほん当とうに自じ分ぶんのことを気き遣づかっているのか不ふ安あんになるかもしれません。毎まい日にち，何なん度ども愛あい情じょうを伝つたえることが大たい切せつです。

 言こと葉ばで愛あい情じょうを伝つたえる。「愛あいしているよ」とか，「大たい切せつに思おもっているよ」というちょっとした言こと葉ばでも，自じ分ぶんは大だい事じにされているんだという気き持もちになります。

 聖せい書しょのアドバイス: 「心こころに満みちあふれているものの中なかから口くちは語かたる」。（マタイ 12:34）

 ヒント: 愛あい情じょうを伝つたえる言こと葉ばは，書かくことによっても伝つたえられます。メモを残のこしたり，メールやメッセージを送おくったりしましょう。

 行こう動どうで愛あい情じょうを伝つたえる。ハグやキスをしたり，ちょっと手てを握にぎったりすると，言こと葉ばだけではなく本ほん当とうに愛あいしているということが伝つたわります。純じゅん粋すいな気き遣づかいというのは，やさしく触ふれること，愛あい情じょうのこもったまなざし，そして時とき折おりプレゼントをすることなどによっても表あらわわせます。奥おくさんの喜よろこぶことをしてあげましょう。かばんを持もったり，ドアを開あけたり，お皿さらを洗あらったり，洗せん濯たくや料りょう理りをしてあげることができます。これは単たんなる手て助だすけではなく，優やさしい愛あい情じょうの表あらわわれなのです。

 聖せい書しょのアドバイス: 「言こと葉ばや舌した[だけ]によらず，行いない……をもって愛あいそう」。（ヨハネ第だい一いち 3:18）

 ヒント: 付つき合あっていたころと同おなじくらい優やさしくしてみましょう。

 2人ふたりのための時じ間かんを作つくる。2人ふたりだけの時じ間かんを過すごすと結けっ婚こんの絆きずなが強つよまります。相あい手てのために時じ間かんを取とるということは，一いっ緒しょにいたい，という気き持もちの表あらわわれです。もちろん，子こどもがいたり，ほかにやることがあったりすると，時じ間かんを取とるだけでも大たい変へんかもしれません。でも，大だいそれたことをする必ひつ要ようはありません。例たとえば，時とき々どき2人ふたりで散さん歩ぽに行いくことができますか。

 聖せい書しょのアドバイス: 「より重じゅう要ような事こと柄がらを見みきわめる」。（フィリピ 1:10）

 ヒント: 忙いそがしい夫ふう婦ふの中なかには，夜よるや週しゅう末まつ“デート”に出でかけて，定てい期き的てきに2人ふたりで過すごす時じ間かんを取とっている人ひともいます。

 相あい手てのことを知しる。愛あい情じょうの表ひょう現げんの仕し方かたは，人ひとによって異ことなります。どうやって愛あい情じょうを示しめしてほしいか，もっとそうする必ひつ要ようがあるかについて話はなし合あいましょう。そして，相あい手ての必ひつ要ように応こたえるよう一いっ生しょう懸けん命めい努ど力りょくします。愛あい情じょうは結けっ婚こんの絆きずなに欠かかせないということを忘わすれないでください。

 聖せい書しょのアドバイス: 「愛あいは……自じ分ぶんの利りを求もとめ[ない]」。（コリント第だい一いち 13:4，5）

 ヒント: 相あい手てに愛あい情じょうを要よう求きゅうするのではなく，「愛あい情じょうを示しめされやすい人ひとになるには，何なにができるだろうか」と考かんがえてみましょう。