最良のおもちゃ
最良のおもちゃ
子どもにどんなおもちゃを与えたらよいだろう。どれくらいお金をかけたらよいかしら。親の皆さんは,よくそう思案しておられるかもしれません。そうであれば,最もお金のかからないものが最良のおもちゃとなり得る,というのは耳寄りな話でしょう。
「やる気 ― 勉強好きな子どもに育てる」(英語)という本はこう述べています。「子どもは,ただ見ているよりも,物を動かしたり探ったりして多くを学びます。ですから,遊び方の限られる豪華なラジコンカーやおしゃべり人形よりも,想像力を必要とする単純素朴なおもちゃのほうが良いのです」。ラジコンカーやおしゃべり人形は「最初は面白いかもしれませんが,試したり,探ったり,創意を働かせたりできないので,子どもは大抵すぐに飽きてしまいます」。
子どもの年齢にもよりますが,知能を刺激するおもちゃとなるのは,積み木やブロック,空き箱,紙,お絵かき道具など,さらには砂や水といった,ごくごく単純素朴なものです。先ほどの「やる気」という本は,「おもちゃの動物など,小さなものなら,[子どもは]組み合わせたり,分類したり,比べたりすることができ,自分なりの物語を作ることによって言語能力も発達します」と述べています。また,親が騒々しさを我慢できるなら,簡単な楽器を与えることも勧めています。いろいろな音や音のパターンを体験できるからです。
子どもは想像力に富んでおり,学ぶことにも遊ぶことにも意欲的です。ですから,良いおもちゃを選んで,想像力と学習意欲と遊び心を満たしてあげましょう。